静観なたたずまいの砂浜にも、自然の営みと人間による操作の間で常にせめぎ合いが起きています。湾から押し寄せる波は砂浜を削り続けており、遂にはハイウェイに被害を与えるようになりました。ハイウェイの一部では後退工事が実施されました。砂浜の浸食を防ぐために1990年初頭に防波堤が建設されました。防波堤のある場所では、砂浜が若干海にせり出しているのが分かると思います。防波堤は押し寄せる波をせき止めるだけでなく、砂浜で砕けた波が引く速度を低下させる重要な機能を果たしています。浸食の原因は、引き波が砂浜から砂を引き込んでしまうことにあります。

防波堤のもう一つの利点は、カレイ、レッドフィッシュ、ドラム、カワマスなどに優れた生息地を提供しており、磯釣りには最適のスポットにもなっています。

残念ながら、防波堤だけでは問題は解決できていません。そこでルイジアナ州自然資源庁は、「砂浜育成」プロジェクトを開始しました。砂浜育成またの名を「砂浜補充」というプロセスは、砂浜に新たに砂を運び入れる作業です。砂浜の9マイル沖合いからさらい上げた砂を利用します。