沿岸内水路 (Intracoastal Waterway)

沿岸内水路は、テキサスとメキシコとの国境ブランズヴィルからメキシコ湾岸沿いに大西洋側はニュージャージーのトレントンまで続く水深12フィートの運河です。この2,500マイルの運河は、安全な船の往来を目的として米国議会の承認を受けて設営されました。特に第二次世界大戦中は、外洋でのドイツ軍のUボートの攻撃を回避するためにこの運河が利用されました。ここからは、バージ船やいろいろな船舶の往来を眺められます。

この「安全な航路」も淡水の湿地には深刻な被害をもたらしました。運河があることで北からの淡水が排水されなくなり、また塩水が淡水域に入り込むようになってしまいました。水の塩分濃度が高くなると、淡水に依存する植生が枯れ、野生生物の生息を脅かすようになります。